• Poetic Diary

    輪郭

    蓮の花のような頬が垂れる
     落ちていく
    李の色をした瞼の縁が滲む
     広がっていく
    そこだけ精巧な耳に立ち尽くす
    どちらに進んでも行き止まりで
    仕方がないから腰かけて休む

    甘い風が吹く
    気が付かないふりをするから
    まつ毛が鼻梁を滑る
     散らばっていく
    どうにも元に戻らない
    かき集めても2秒前にはほど遠くて
    2秒先を祈る、撫でる