輪郭 2025-08-02 / 蓮の花のような頬が垂れる 落ちていく李の色をした瞼の縁が滲む 広がっていくそこだけ精巧な耳に立ち尽くすどちらに進んでも行き止まりで仕方がないから腰かけて休む 甘い風が吹く気が付かないふりをするからまつ毛が鼻梁を滑る 散らばっていくどうにも元に戻らないかき集めても2秒前にはほど遠くて2秒先を祈る、撫でる